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英MercuryFX、リップルの国際送金システムxRapidを利用した初めての商決済を完了

個人顧客がフィリピンリゾートホテルへの新婚旅行代金の支払いに利用

(Image: Shutterstock.com)

 英国の国際送金会社Mercury Foreign Exchange Limited(以下、MercuryFX社)は3月6日、xRapidを利用した初めての商決済を行ったことを発表した。同社の個人顧客によるフィリピンのリゾートホテルへの支払いに利用された。新婚旅行のための料金支払いとなる。

 本発表に伴ってMercuryFX社は、仮想通貨XRPを利用したフィリピンおよびメキシコへの国際送金口座の利用受付の開始を発表している。個人・法人向け共に利用可能とのこと。

 MercuryFX社は、2018年1月よりRipple社の国際送金ネットワーク「RippleNet」に加入(参考記事)。同年10月よりRipple社の提供する国際送金システム「xRapid」を導入し、支払いフローに仮想通貨XRPを使用することで、提供する国際送金サービスの小売送金分野における改善を図ってきた。2018年1月には食品会社のメキシコへの送金事例で成果を報告していた。

 xRapidは、仮想通貨XRP固有の分散型台帳「XRP Ledger」を利用する国際送金システムで、米Ripple社が開発したもの。国際送金ネットワーク「RippleNet」に参加する金融機関間の国際送金時に、XRPに交換する手段を用いることで、各金融機関が現地通貨を事前に調達する必要がなくなり、手数料を最小限に抑えて迅速かつ効率的に決済できることが特長だ。マイクロペイメント(少額決済)も実現する。