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Pontaポイントを実在銘柄に投資して増やす、株主体験サービスが4月9日からスタート
Pontaのロイヤリティ マーケティングと株価連動ポイント基盤のPoint Stockが業務提携
2019年3月20日 16:24
共通ポイントサービス「Ponta」(ポンタ)ポイントを運営する株式会社ロイヤリティ マーケティングと株価連動型ポイント運用サービスを提供するSTOCK POINT株式会社は3月20日、業務提携を発表した。両社は共同で、Stock Pointの株価連動ポイントサービス基盤を利用して、Pontaポイントを使った株式投資体験ができるサービスを提供する。「Pontaポイント運用」サービスは4月9日をサービスの開始予定日とし、本日より事前登録を開始する。
STOCK POINTは、独自ポイントによる手軽な投資体験から資産運用を学ぶことができるサービスを運営している。銘柄に対してポイントを投資することで、実際の株価の終値に追従した値動きによってポイントの増減が発生する。今回、「Pontaポイント運用」においても、同様のシステムを利用する。同社の既存サービスとは独立したものとして提供されるとのこと。
「Pontaポイント運用」では、保有しているPontaポイントを、最小20ポイントから株式銘柄へ投資することができる。投資したポイントは銘柄の値動きに応じて、その量が増減する。投資先を再検討する、あるいはポイントの変動を止める際には、「未運用ポイント」として投資していない状態に一時退避することが可能だ。なお、サービス開始当初の投資先として、Pontaの提携社を中心に9銘柄が予定される。
投資したポイントおよび未運用ポイントは、20ポイント単位でPontaポイントに戻すことができるという。この際、5%の手数料が発生、すなわち20ポイントにつき1ポイントが手数料として徴収されるとのこと。また、6月1日以降に銘柄ポイントへの運用手数料が発生する予定となっている。今後の展開となるが、投資先の企業から株主配当のように何らかのインセンティブが受けられるサービスも検討中とのこと。
「Pontaポイント運用」においても、Stock Pointが運営する既存のポイントサービス同様にブロックチェーン技術が活用される。同システムは、Amazonの提供するAWS(Amazon Web Service)上にて、Hyperledger Fabricの技術を用いて実装される。同社が携わった地域仮想通貨の運用システムを応用したものだという。
「Pontaポイント運用」は3月20日より事前登録を開始した。同時に、事前登録者に先着で総額100万ポイント分のポイントを配布するキャンペーンを開催する。また、4月30日を締め切りに会員登録キャンペーンも開催するという。両キャンペーンにより、1アカウントあたり最大で200ポイント分の投資用ポイントを受け取れる。
本発表に際して2社は合同で記者発表会を開催した。発表の中で、STOCK POINT代表取締役の土屋清美氏は、「Stock Pointのサービスを利用することは、少額の株式を持つのと同じ体験ができる」と述べる。未成年でも、資産がなくても、気軽に資産運用を体験でき、それを通じて企業が持つ魅力を知ることができるのだという。
ロイヤリティ マーケティング 金融サービス開発部の佐藤智仁氏もまた、Pontaポイント運用を指して「証券口座・現金不要で学生さんも利用できる投資体験と株主体験のサービス」とし、「ユーザーと企業をつなぐ架け橋になる新しいロイヤリティプログラム」と表現した。単なる投資ではなく、株主として企業の持つ魅力や企業活動が社会にどう反映されるかを学べるという意味合いで「株主体験」はポイント運用業界初の試みであり、同サービスの魅力であるとアピールした。
また、説明会の最後には提供予定の「Pontaポイント運用」のデモンストレーションが行われた。下図は公開された開発中のインターフェースとなる。交換機能以外にも、さまざまな機能が実装されていることがうかがえた。運用によるポイントの推移、運用中のポイント内訳などがグラフ化される。学びのサービスとして、シンプルながら株主体験を通して、資産運用の触りを学べそうだという印象を受けた。
お詫びと訂正: 記事初出時、「投資ポイントの引き出し手数料」について、「5月31日まで無料」となる旨を記載しておりましたが、正しくは「6月1日以降に銘柄ポイントの運用手数料が発生する予定」となります。お詫びして訂正させていただきます。