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ビットコイン市場価格とノード数に明確な相関性なし。米DataLight社が分析

フルノード運用のセキュリティ的メリットは投資家にこそ向いている

Bitcoinの市場価格と同ネットワーク上のフルノード数の推移。市場価格を緑色、ノード数を青色で表現。期間は2017年11月から2019年4月(DataLightより引用、以下同)

 仮想通貨データ分析基盤を提供する米国のDataLight社は5月9日、Bitcoin(BTC)の市場価格とネットワーク上のフルノードの数に関する調査結果を報告した。同社は、2017年11月から2019年4月までのBTCの米国市場相場とノード数に関するデータを分析し、両者に明確な相関はないと結論づけた。

 同社は分析結果から、市場に直接的に影響を与えるトレーダーや投資家の多くがBitcoinのフルノードを運用していないと推測している。フルノードの運用に金銭的インセンティブはないものの、セキュリティ的なインセンティブは発生する。自身の資産を保護するという観点から、投資家こそフルノードの運用に積極的であるべきと主張した。

 DataLight社は同社の分析基盤を通じて、2017年11月から2019年4月までのBTCの市場価格と、同ネットワーク上で運用されているフルノードの数を時系列で比較するグラフを作成した。

 グラフを読み解くと、2017年末の市場価格急騰時、ノード数は若干の増加を見せ、完全に連動はしていないという。また、市場的に冬の時代とも呼ばれる2018年代を通して、ノード数は1万前後で安定した。直近では2019年4月にBTCの市場価格が4000米ドル弱から6000米ドル付近まで急騰した際、ノード数が10%減少するという逆相関も見られた。

Bitcoinの市場価格と同ネットワーク上のフルノード数の推移。BTC市場価格の増加に連動してノード数が減少。期間は2019年4月1日から14日。

 以上から、同社は同期間中のBTCの市場価格とネットワーク上のフルノードの数に相関は見られないと結論している。この相関の欠如から、ノード運用者の主体と投資家の主体が根本的に異なることが予想されるという。

 Bitcoinのフルノード運用者の多くがBitcoinの愛好家やテクノロジーとして期待を寄せる人々だという。一方、市場に直接的に影響を与えるトレーダーや投資家たちは、その多くがノードの運用、ひいてはBitcoinのネットワークの保全に関心がない可能性がある。

 Bitcoinにおいて、フルノードを運用することで得られる金銭的インセンティブはない。しかし、フルノードを自身で運用しない場合、利用するウォレットの提供者に一定の信頼を置かなければならない。また、ネットワーク上のフルノードの数が、ネットワーク全体の分散化と堅牢性にも影響を与える。フルノードを運用することはセキュリティ的なインセンティブを得られると見ることもできるという。

 仮想通貨の投資家にとって、フルノードを運用することは、自身の資産をより堅牢に保護することにつながる。また、ノードの減少によってネットワークの中央集権化が進めば保有する仮想通貨の価値が脅かされる可能性もある。こうした理由から、投資家やトレーダーこそ自身でフルノードを運用し、ネットワーク全体の健全性に注意を払うべきだと同社は主張している。