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Enjin、ブロックチェーン技術を導入した独自のマイクラサーバーのクローズβテストを開始

ゲーム内でウォレット連携しERC-1155トークンのトレードが可能

マインクラフトサーバーEnjinCraftの画面キャプチャ。画面右に連携したウォレットの情報が表示される(Enjinより引用、以下同)

 Ethereumをベースにゲームとブロックチェーンのエコシステム構築を目指すプロジェクトEnjinは5月18日、Java用のブロックチェーンソフトウェア開発キット(SDK)のテスト版を発表した。この基盤技術を活用することで、Javaを活用したブロックチェーンゲームの開発が容易になるという。

 同時に、マイクロソフトの提供するゲームMinecraft(マインクラフト)にて、ブロックチェーン技術を導入した独自サーバー「EnjinCraft」を公開し、クローズドβテストを開始した。また、同サーバーに導入済みのマインクラフトのサーバーをブロックチェーンに対応させるプラグインは、同テストを経て近日中に公開予定であることも明らかにした。

 Enjinは一つのゲームで手にしたアイテムを、ブロックチェーンを介して別のゲームに持ち出すというMultiverseの概念を実現しようとするシンガポールのプロジェクトだ。ERC-1155トークンとしてCRYPTO ITEMS(暗号アイテム)を開発し、エコシステム内の複数のゲームで利用できる仕組みの構築を進めている。同プロジェクトはEnjin Coin(ENJ)を発行してICOを行い、海外の仮想通貨交換所に上場している。

Enjinのエコシステム

 Enjinが公開したマインクラフトのサーバーEnjinCraftでは、ゲーム内からEthereumのウォレットアドレスと連携できる。アドレスが保有する暗号アイテムをゲーム内に持ち込み、他のユーザーとの暗号アイテムのトレードをゲーム内で成立させることも可能だという。トレードの媒介にEnjin Coin(ENJ)を用いる。

 例えばEnjinCraftで木の剣を所持しており、それを異なるタイトルに持ち出す。Space Misfitsというゲームに持ち込むと、木製のスペースシップを利用できるとのこと。

EnjinのERC-1155トークンとして発行された木の剣のアセット。30以上のタイトルで利用可能になるとのこと

 木の剣は明らかに量産品的なアイテムなので、ERC-20トークンのように代替可能なアセットとして複数の人が所有することができる。一方で、ERC-1155トークンでは代替不可トークン(NFT)を発行することも可能だ。また、ユーザー間のトークンの一括交換や1対多での交換にも対応できるという。

EnjinのERC-1155トークンでNFTとして発行されたアイテム。

 今回の発表に合わせて、Enjinは2020年3月までに同社のエコシステムに加わるゲームタイトルのロードマップを公開した。年内にEnjinの技術を活用した16のブロックチェーンゲームがリリース予定とのこと。