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アステリア、株主総会の議決投票システムにブロックチェーンを導入

イーサリアム活用し2度の実証実験を経て本番環境へ。上場企業では世界初

デジタルトークンによる議決権を行使(投票)する様子

アステリア株式会社は6月6日、ブロックチェーン技術を活用した議決権投票システムを、同社の株主総会へ導入することを発表した。同社が6月22日に開催する第21回定時株主総会で同システムを利用するという。上場企業の議決権システム本番環境にブロックチェーンを採用するのは世界で初めての事例になるとのこと。

アステリアは議決権投票システムの実証実験を、2017年と2018年の同社株主総会で実施していた。今回から同社の株主名簿管理人である三菱UFJ信託銀行株式会社の協力の下、本番運用を開始する。実験では投票結果を株主総会の議決に反映することはなかったが、今回の本番運用では同システムの投票結果が議決に反映される。

議決権投票システムはEthereumのブロックチェーンを採用している。9307人の同社株主に、所有株式数に応じてデジタルトークンを発行し、トークンを用いて投票を行う。投票はトランザクションとしてブロックチェーンに記録されるため、票数の改ざんなどの不正を防止できるという。今回は10項目の投票を行うことから、10種類のデジタルトークンを議決権として発行する。

ブロックチェーン投票サイトのイメージ。特別なアプリは必要なく、PC・スマートフォンから投票できるという

アステリアは議決権投票システムのメリットとして、耐改ざん性の他、リアルタイムに票数を集計できることを挙げた。また、特別なアプリを必要とせずPC・スマートフォンから、投票期間中は24時間いつでも投票できる利便性があるという。なお、第21回の同社株主総会では、デジタルトークンによる投票の他、従来方式であるネット投票や郵送による投票、総会当日に出席しての投票にも対応するとのこと。