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独ダイムラーと独コメルツ銀行、EVトラックの充電と決済自動化に成功

ブロックチェーンでユーロを電子化し機械間決済に利用。化学・製造・不動産への応用も

(Image: MDOGAN / Shutterstock.com)

ドイツの国際商業銀行であるコメルツ銀行(CommerzBank)は8月8日、ブロックチェーンを活用した機械対機械(M2M)の決済ソリューションを発表した。システムは、ブロックチェーン上で電子マネー(eMoney)としてユーロを発行し、相互接続したマシンの間で自動的に決済を完了するというもの。すでに最初の実証実験を終えており、同行はダイムラートラックと協力し、トラックの充電とその料金支払いを完全に自動化できることを証明したという。

コメルツ銀行は、M2M決済の実証実験を、三菱ふそうなどを傘下に持つ世界最大の貨物自動車メーカーであるダイムラートラックと協力して行った。実験では電力で駆動するEV型トラックと充電設備を接続し、電子マネーを用いた決済を実現した。人の手を介さず、完全に自動化することができたという。システムは車両の自動化において活用できるほか、化学・製造・不動産といったさまざまな分野で、手続きを機械同士のやり取りに置き換えることができるとしている。

ブロックチェーンを活用したM2Mの決済ソリューションを銀行が開発するのは、コメルツ銀行がドイツで初めてとのこと。同行はR3 Cordaの貿易金融プロジェクト「マルコ・ポーロ」に参画したり、ドイツ証券取引所と協力して証券取引の完全なデジタル化に取り組んでいたり、ブロックチェーン技術の活用に積極的だ。