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Keychain社、ビットコインのチェーン上でデータセキュリティやIDレイヤーを実現

各種ブロックチェーン基盤上で利用可能なアプリ開発フレームワークを提供

(Image: Shutterstock.com)

Keychain社は9月5日、ブロックチェーン基盤上で利用可能なアプリケーション開発フレームワーク「Keychain Core」の提供を開始した。同製品は、企業が低コストでアプリケーションを開発することができ、ブロックチェーン上でデータセキュリティとアイデンティティ(ID)基盤を実装することができる。

Keychain Coreは、デバイスや通信環境を問わず、利用者のデータが複数のクラウド上に分散保存されていても、中央集権的な特定の管理者を置くことなく、利用者自身が各種データの管理をすることができる自己主権的なデータセキュリティを維持する。エネルギーやファイナンス、医薬・ヘルスケア、サプライチェーン、保険などさまざま分野、業種で利用可能だという。

Keychain CoreのSDKを使用することにより、以下の機能を利用することができる。

  1. 自己主権型アイデンティティ(Self-Sovereign Identity)
  2. エンド-to-エンド暗号化、複合化、電子署名、データ完全性
  3. キーロールオーバー:相手先と暗号化通信している途中でも鍵情報を更新できる機能
  4. 電子署名の変更履歴の検証
  5. 複数署名を利用した承認ワークフロー

Keychain CoreはAPIを利用することで、プロジェクト期間・リスク・コストの短縮や既存インフラの利活用も可能だという。またオフチェーンにデータを保存することでスケーラビリティを向上させることも可能。データがクラウド上にあってもネットワーク上にあってもデータの秘匿性を維持する。Bitcoin(ビットコイン)やそのほかのブロックチェーンでも、パブリック、プライベートを問わず利用可能であり、ブロックチェーン間でのデータ移行もできる。

対応するOSは、Windows、Linux、Android、iOS。利用言語は、Java、C#.NET、python、and C++に対応するという。