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分散型金融のオンラインハッカソンをKyberが開催。賞金総額450万円超

日本からも参加可能、DeFiプロダクトの提出期限は10月21日まで

(発表資料より引用、以下同)

Kyber Network(以下、カイバー)は9月9日、分散型金融(DeFi)専門のオンラインハッカソン「#KyberDeFi Virtual Hackathon」の開催を発表した。ハッカソンの会期は9月9日から10月21日までの6週間で、世界中から応募を受け付ける。同社の技術パートナーであるbZx、Chainlink、Compound、Melon、Synthetixの各社が協賛し、総額42000ドル(451万円相当)以上に相当する仮想通貨や限定トークンが賞金として提供される。

ハッカソンへの参加は、5人以内のチームであれば国籍を問わず、日本からも参加が可能だ。参加者は、DeFi(分散型の支払い・貸し付け・証拠金取引・裁定商品)を組み込んだDappまたはプラットフォームを開発、あるいは改良し、期日までにオンラインで提出する。カイバー社またはハッカソンに参画する技術パートナーのプロトコルを使用することが条件だ。賞金は複数の賞に分割され、参加者は登録時に応募する賞を選ぶ形式となる。

「#KyberDeFi Virtual Hackathon」に設定された各賞の詳細

カイバーは、Ethereumの考案者ヴィタリック・ブテリン氏も携わったことで知られるプロジェクト。チェーン間での仮想通貨のやり取りを実現するクロスチェーンのプラットフォームとして提供される。分散型取引所(DEX)であるKyberSwapや、Ethereumの代表的なウォレットの1つであるMyEtherWalletもカイバーの技術を活用したサービスだ。

カイバーはDeFiにも注力している。9月のレポートでは、7月から8月にかけてETHの価格が50%暴落したにも関わらず、DeFi Dappとして提供されるFulcrumやInstadappの好調により、ネットワーク上の資産ボリュームが増加していることを明らかにしている。また、Ethereum関連のハッカソンを積極的に開催、または出資しており、国内で6月に開催された「Decrypt Tokyo 2019」にも協賛していた。