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Ethereum 2.0、相互運用性の検証を本格始動

7つのクライアントが同期を確認。10月のDevcon以降に次回の検証を実施

(Image: Shutterstock.com)

Ethereum財団は9月19日、Ethereum 2.0のクライアント開発者を集めオフラインで実施した1週間の相互運用性テスト「Eth2 Interop」について、検証結果を報告した。Interopは、米・ボストンで9月6日から8日まで開催されたハッカソン「ETHBoston」に合わせて開始され、14日まで行われた。機材や会場の提供などはConsenSysが支援した。

Interopの結果については、記事「Ethereum 2.0、7つのマルチクライアントで動作を確認」で途中経過として報告したとおり、参加した7つのクライアントすべてが、同じネットワーク上で動作を確認することができた。また、Shasperを開発するParityのチームは今回のInteropに参加できなかったが、独自にShasperとLighthouseの同期を確認したことを報告している。


    【Eth2 Interopに参加したクライアント】
  • PegaSysのArtemis
  • Sigma PrimeのLighthouse
  • ChainsafeのLodestar
  • Ether CampのHarmony
  • StatusのNimbus
  • Prysmatic LabsのPrysm
  • Triniy TeamのTrinity

開発者らは相互運用性の検証を行った後、互いのクライアントをビルド・実行し、バグの洗い出しを行った。また、NimbusとLighthouseによる負荷テスト、ラズベリーパイ(Raspberry Pi)を用いてマルチクライアントの検証を行ったという。

9月19日に行われたEthereum 2.0の開発者会議では、各開発チームはInteropを経て確認されたバグの修正などに取り組み始めたことを報告した。開発者らは、10月8日から11日かけて大阪で開催するDevconで細部を詰め、次回のInteropの実施を計画していくという。