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ヴィタリック氏「イーサリアム2.0でも既存の分散型金融の多くは存続できる」

7つのDeFiプロジェクトを例にシャーディング環境への対応策を説明

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Ethereumは2020年初頭から段階的にバージョン2.0へのアップデートを進めていく。Ethereum2.0では、「シャーディング」(Sharding)という技術により、ネットワークを複数のグループに分け、負荷分散を図る。ここで、シャーディングを実装した際、現行の分散型アプリケーション(DApp)が機能するのかが懸念されている。

Ethereum考案者のヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏は10月10日、分散型金融(DeFi)のDAppsのシャーディング環境での運用について、「大部分は構成可能性(コンポーザビリティ)を保持できる」とし、Ethereum Researchに持論を投稿した。ブテリン氏は、CompoundやUniswapなどのいくつかのDeFiプロジェクトを例に挙げながら、シャード間でのやり取りを行うために修正が必要な事例と、そうでないものとを示した。

ブテリン氏はまず、トークン仕様のERC-20に関しては調整が必要だが、トークンはETHと同様にシャード間を移動でき、大きな問題が生じないことを説明した。次に、7つのDeFiプロジェクトに言及。いずれも何らかの代替手段または修正なしで構成可能性を保持できるという。一方、分散型取引所(DEX)を構成するUniswapに関しては、クロスシャードで機能するよう実装するのは困難だとコメントしている。