仮想通貨(暗号資産)ニュース

Ethereum 2.0、7つのマルチクライアントで動作を確認

ボストンでの開発者ミーティングで同期成功の報告が相次ぐ

(Image: Shutterstock.com)

ConsenSysの開発チームPegaSysのエンジニアであるジョニー・レア(Jonny Rhea)氏は9月13日、Ethereum 2.0のマルチクライアントの動作確認ができたことを自身のTwitter上で報告した。レア氏によると、Ethereum 2.0の初期段階にあたるビーコンチェーンを実装した下記7つのクライアントを用いて、ネットワークを構成し、整合性が取れたという。投稿には、実際の動作の様子が短い映像で示されている。

  • Prysmatic LabsのPrysm
  • PegaSysのArtemis
  • StatusのNimbus
  • Sigma PrimeのLighthouse
  • ChainsafeのLodestar
  • Triniy TeamのTrinity
  • Ether CampのHarmony

Ethereum 2.0は2020年から2021年頃の実装に向け、現行のEthereum 1.xと並行して開発が進められている。2020年初頭には、フェーズ0として新機能の一部であるビーコンチェーンを実装したバージョンをリリースする予定だ。

フェーズ0に向け、Ethereum 2.0のクライアントを開発する各社は、単独クライアントでのテストネットの構成を終えている。現在はマルチクライアントでテストネットを動作させるため、開発を進めている段階にある。

開発各社は現在、ボストンに集いオフライン環境で検証を行っている。9月12日にはPrysmatic Labsのプレストン・ローン(Preston Van Loon)氏からも5つのクライアントによるネットワークで動作確認が取れたことが報告されていた。今回のレア氏の報告は、マルチクライアントによるテストネットの実現が、一歩以上前に進んだことを意味する。

なお、Ethereum 2.0のクライアントは、現在9つのプロジェクトが存在する。レア氏の動作確認では、ParityとYeethは含まれていない。だが、Parityの開発者ウェイ・タン(Wei Tang)氏から、ParityとLighthouseのマルチクライアントに成功した報告も上がっている。