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Facebookの仮想通貨リブラ、2020年6月ローンチの遅れ示唆

Libra協会幹部「1・2四半期の遅れは問題ではない」

(Image: Blue Planet Studio / Shutterstock.com)

Facebook(フェイスブック)の仮想通貨プロジェクト「Libra」(リブラ)について、リブラの運営主体となるリブラ協会のバートランド・ペレス(Bertrand Perez)マネージングディレクターは、「ローンチが1、2四半期遅れることは大きな問題ではない」と語り、当初計画していた2020年6月のローンチが遅れることを示唆した。ロイター通信が9月27日に伝えた

今年6月に発表されたリブラプロジェクトは、2020年前半のローンチを計画。だが、直後から世界各国の規制当局や政治家を中心に、プライバシーの保護や国家の金融政策への脅威になると懸念が噴出した。フランスとドイツは、欧州での運営を阻止する方針を共同で表明している。

Facebookのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)CEOや、Facebookがリブラのウォレットを開発するために設立した子会社Calibra(カリブラ)のデビッド・マーカス(David Marcus)CEOは、これまで聴聞会や取材などに応じている。彼らは「規制上の懸念をクリアしてからサービス提供を始める」と述べてきたが、具体的なローンチ時期の修正には言及してこなかった。

ロイターの報道によると、ペレス氏は現在も欧州や他の地域の規制当局との話し合いが続いていると述べ、「私たちが6月にリブラを発表したとき、2020年6月のローンチが私たちの目標だった。しかし重要なのは規制を遵守することであり、規制当局が我々のソリューションに十分に安心感を持ってくれることだ。1、2四半期の遅れは問題にならない」と付け加えた。

リブラはFacebookが運営するサービス内での使用を想定し、運営はFacebook、カリブラのほかにビザ(VISA)やマスターカード(Mastercard)など28社(初期メンバー)から構成されるリブラ協会が担う。現状はFacebookのプロジェクトというイメージが強く、リブラ協会の影は薄いが、ペレス氏は「リブラプロジェクトはFacebookから独立している」とも強調した。