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Facebookの仮想通貨リブラ、連動する法定通貨の構成比率が判明

米ドル50%、日本円14%

(Image: Ascannio / Shutterstock.com)

Facebookが2020年に発行を計画する仮想通貨Libra(リブラ)は、米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、シンガポールドルという5種類の法定通貨を準備通貨にすることが明らかになっているが、ドイツ週刊誌「シュピーゲル」のオンラインメディアはこのほど、リブラの準備通貨の構成比率が、米ドル50%、日本円14%となることを報じた。

報道によると、Facebookはドイツ連邦議会の左派政党財務スポークスマンであるファビオ・デ・マシ(Fabio De Masi)議員の要請に対し、リブラの準備通貨として用いる法定通貨の構成比率を明らかにした。具体的には米ドルが50%、ユーロが18%、日本円が14%、英ポンドが11%、シンガポールが7%。

ドイツはリブラに対して警戒感を強めている。メルケル政権は9月18日、ブロックチェーン分野における政府の優先事項を示す新戦略を承認した。その中で、ドイツは「ステーブルコインが国家通貨の代替物とならないことを確実なものにすることに取り組んでいく」と述べ、ステーブルコインが国家通貨への脅威となることを阻止する姿勢を明確にした。

ドイツとフランスは9月13日にも、仮想通貨とステーブルコインプロジェクトによって引き起こされる金融セキュリティ、投資家保護、マネーロンダリング、テロ資金調達といった課題に取り組む意欲を再確認する共同声明を発表した。