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米リップル、XRP活用の分散型金融構築に向け2社買収しエンジニアを獲得

取引基盤開発のアイスランド企業と米ロゴスがリップル傘下に

(Image: Shutterstock.com)

米リップルが仮想通貨XRPを用いた分散型金融(DeFi)の構築に向け、動きを見せている。同社は9月30日、アイスランドの仮想通貨取引会社アルグリム(Algrim)の買収を発表した。リップルは28日にも、投資部門Xpringを通じて、即時決済に特化した独自ブロックチェーンの開発に取り組む米国企業ロゴス(Logos)を買収。1週間で2度のエンジニア人材の獲得を行った。

今後リップルは、アイスランドにエンジニアリング拠点の1つを設置する。同国ではアルグリムチームを中心に、XRPを使用した海外送金技術であるオンデマンド・リクイディティ(On-Demand Liquidity)(旧名:xRapid)の継続的な開発に注力するとのこと。

一方、ロゴスからは8人のエンジニアがXpringに合流する。ロゴスCEOのマイケル・ゾホフスキー(Michael Zochowski)氏を中心とし、リップルは仮想通貨XRPを用いた分散型金融サービスの開発に取り組む。具体的な計画は発表されていないが、「デジタル資産により金銭の動きを変える」ことを目標に掲げる。

アイスランドといえば、電気料金が比較的安いことから仮想通貨マイニング事業が盛んな国である。同国で2010年から活動するアルグリムは、仮想通貨取引のプラットフォームを開発しており、これまでに30以上の市場に提供しているという。