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リップルの国際送金ネットワークにUAEフジャイラ国立銀行が加入

RippleNet活用し2019年内の送金経路確立を目指す

(Image: Shutterstock.com)

アラブ首長国連邦(UAE)の主要な金融機関の1つであるフジャイラ国立銀行(National Bank of Fujairah)が、Ripple(リップル)の国際送金ネットワーク「RippleNet」に加入することが明らかとなった。同行は、年内に海外送金事業にRippleを導入するという。UAEのビジネス誌「Entrepreneur Middle East」が、9月9日発行の誌面で報じ、Twitterで活動する@stuart_xrp氏が24日に情報をまとめた。

同誌によると、フジャイラ国立銀行は現在、海外送金の時間短縮・手数料削減のためにRippleNetの活用を進めている。他の金融機関と協力し、2019年内にRippleを導入する予定だという。なお、9月24日時点ではフジャイラ国立銀行、Ripple共に正式な発表は行っていない。RippleNetは契約から1か月半で送金を実現した事例もあり、早ければ10月にも送金成功の発表があると予想される。

Rippleの提供するRippleNetは、同社が開発する分散型台帳技術「xCurrent」、仮想通貨XRPを活用する国際送金システム「xRapid」、外部のシステムからRippleNetへの接続を可能とする「xVia」といったソフトウェアで構成される、国際送金を目的とする決済ネットワークソリューションである。

フジャイラ国立銀行は、9月9日にR3社主導の貿易金融プロジェクト「マルコポーロ」への参加を発表している。UAEの主要な金融機関の1つに数えられる同行だが、同国内でも特にデジタル化に積極的な姿勢を見せている。海外送金と貿易ではブロックチェーン技術を取り入れることで、ユーザーエクスペリエンスの向上を目指す方針だ。