仮想通貨(暗号資産)ニュース
ビットコイン、2020年5月に970万円。ドイツの銀行が適正価格を算出
半減期以後の価値を金と比較して分析。金よりも価値を持つ存在になると予想
2019年10月8日 13:34
ドイツで8番目に大きいバイエルン州立銀行は、9月に発表した調査報告で、ビットコイン価格が2020年春に9万ドル(約970万円)に達するという驚くべき予測を公表した。現在ビットコインは8000ドル前後で取引されているが、同銀行の主張に基づくと、今後半年余りで10倍以上に上がることになる。
バイエルン州立銀行はレポートで、ビットコインが「限られた量しか採掘できない」点で金と共通していると主張。金の適正価格を算出するために用いられる「ストック・フロー比率」をビットコインに当てはめて、「現在の流通量(ストック)」と「今後発行される採掘量(フロー)」から適正価格を算出した。
ビットコインは当初から最大供給量が2100万BTCに決められており、おおよそ4年に1度、マイニングで得られる報酬量が半減する「半減期」を迎える。レポートは、2020年5月に迎えるビットコイン半減期のストック・フロー比率への影響を分析し、その後の適正価格を9万ドルと算出した。
レポートは、金の価格が上昇しても、価格押し下げ圧力につながる生産の大幅増加が起きないように、ビットコインも価格が上昇してもストックが増えない点を強調した。また、金のストック・フロー比率が現在のレベルに上昇するまで数千年を要したのに対し、暗号通貨ははるかに速いスピードでストック・フロー比率が上昇すると説明。2020年5月には金の比率に匹敵する値に達し、その後は金よりも価値を持つ存在になると結論づけた。