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ヤフーを運営するZHDとSBIが金融事業で業務提携。証券・FX・銀行領域で連携開始

将来はヤフーIDによるシングル・サインオンで両グループ相互利用環境を提供

(Image: Shutterstock.com)

ヤフーを傘下に持つZホールディングスとSBIホールディングスは10月10日、傘下のグループ会社間において、金融サービス事業における業務提携を行うことを発表した。SBI証券とヤフーによる証券事業の連携を始め、両社傘下のFX事業やネットバンキング事業の3つの金融サービス領域における業務提携を開始する。

Zホールディングス(ZHD)は、10月1日に会社分割により旧・ヤフーから社名を変更した持株会社。ヤフーやZフィナンシャルほか、ヤフーグループを傘下に持つ新会社。仮想通貨交換所TAOTAOを運営するTaoTaoの親会社Zコーポレーションもまた、傘下のグループにあたる。

SBI証券とヤフーの証券事業での連携のほかに、FX事業ではSBIリクイディテイ・マーケットとZHD傘下のワイジェイFXが、ネットバンキング事業では住信SBIネット銀行とZHD傘下のジャパンネット銀行がそれぞれ業務の連携をする。各事業領域の拡大と企業価値の最大化を目指す。

将来的には、Yahoo! JAPAN IDでSBIグループの金融サービスが利用できるシングル・サインオンのサービスを実現させ、両社金融サービスのシームレスな環境を提供する予定だという。また、両グループ間の他の金融サービス事業においても、両グループの事業状況等を踏まえながら、今後も協議を続けながら業務提携を行っていくことも明かしている。