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イーサリアム、次期アップデート「イスタンブール」を12月4日頃に実施決定

実施ブロックは未定。トラブル発生時の予備日を1月8日に設定

(Image: Shutterstock.com)

Ethereumコア開発者会議は10月25日、次期ネットワークアップデート「イスタンブール」(Istanbul)を12月4日頃に実施することを決定した。ハードフォークの実施ブロックは現在検討中で、次回以降の開発者会議で決定する。Ethereumのブロック生成時間が13秒から14秒の間で推移する見通しであり、第905万6000、第906万9000ブロックなどが候補として提案されている。

前回2月に実施したアップデート「コンスタンティノープル」では、ハードフォークの前々日に脆弱性が発覚。直前になって6週間の延期が行われた。イスタンブールでは不測の事態に備え、あらかじめ予備日程を設定した。当日までに不測の事態が発生した場合、イスタンブールの日程を1か月繰り下げて、2020年1月8日を予備日とすることが決定している。

イスタンブールのアップデート項目はEIP-1679にまとめられている。最終的に下記の6項目が採択された。アップデート後、既存のブロックとは後方互換性がなくなるため、ハードフォークとなる。


    【イスタンブールのアップデート項目】
  • EIP-152
    EVMへのBLAKE2b Fプリコンパイルの追加
  • EIP-1108
    alt_bn128プリコンパイルにおけるガス代の削減
  • EIP-1344
    EVMに現在のチェーンIDを返す命令コード「ChainID」を追加
  • EIP-1884
    木構造のサイズに基づいたEVM命令コードのガス代調整
  • EIP-2028
    トランザクションのCalldata内のガス代を1バイトあたり16ガスへ削減
  • EIP-2200
    EVMのSLOAD命令のガス代変更に伴うSSTORE命令のガス代の再調整
    EIP-1283EIP-1706を統合した代替案
【Ethereum Core Devs Meeting #73 [2019-10-25]】