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テックビューロHDと岐阜大学、再生医療に活用可能な歯髄細胞の流通管理システムを共同開発

「生きた」状態の歯髄細胞の品質・流通経路をmijin Catapultで管理

テックビューロホールディングス(テックビューロHD)と岐阜大学は10月29日、同社の自社プライベートブロックチェーン製品「mijin Catapult (v.2)」を活用した歯髄細胞流通管理システムの構築に向けた共同研究契約の締結を発表した。再生医療に活用可能な歯髄細胞の製造品質管理、流通経路、利用実績などを記録管理しながら、歯髄細胞にひも付く個人情報を保護するシステムの共同研究を開始する。

岐阜大学は、2016年2月に「しずい細胞プロジェクト」を立ち上げ、歯髄細胞収集活動を続けてきた。細胞は「生きた」状態で製造され輸送されるデリケートなものであるため、製造品質管理、流通経路、利用実績などにおいて、粒度の細かい正確な記録が必要だという。細胞の管理には、ブロックチェーンの耐改ざん性と透明性が良い相性という結論に達し、今回、岐阜大学はテックビューロHDと共同研究を開始し、mijin Catapult (v.2)を使って、この課題に挑む。

しずい細胞プロジェクト概要図

乳歯や親知らずなど抜去歯から得られる歯髄細胞は、歯の神経である歯髄に含まれる幹細胞の一種だが、医療廃棄物として扱われてきた。しかし近年は、歯髄細胞は高い増殖能力を持つことから、幹細胞を必要とする再生医療においては注目を集めている。歯髄細胞は、脊髄損傷や加齢黄斑変性症、パーキンソン病などの再生医療に使われるiPS細胞の誘導にも使うことができるという。