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TART、イーサリアム活用のマンガ権利売買サービスCANDLの実証実験開始

経産省J-LOD採択。印税権をトークン化し売買・収益の還元を実現

マンガ家にとっては収益の早期化、ファンにとってはより直接的な支援を可能にするCANDL(CANDL 公式サイトより引用)

TARTとナンバーナインは11月5日、ブロックチェーン技術を用いたマンガ家応援プラットフォーム「CANDL」の実証実験を開始した。CANDLは、電子コミックの販売に加えて、Ethereumのブロックチェーンを活用して、マンガオーナーの権利をトークン化、その売買に対応する。今まで商品になっていなかった「権利」を扱うことで、マンガ家はその販売益を得ることができ、ファンは直接的な支援が可能になるとのこと。

マンガ家は、CNADLを利用してマンガオーナーの権利を売ることで、従来の売り上げよりも早い段階で収益を得ることができるという。一方、権利を購入するファンは、そのマンガの共同オーナーとなる。限定のデジタルイラスト、イラストのデジタル所有権が得られるほか、マンガの売り上げの一部は共同オーナーにも還元される。

共同オーナーはファンとしてマンガを支援するわけだが、インセンティブのある設計であり、その認知度拡大に協力することは共同オーナーにとっても利益になる。また、マンガの権利はEthereumのトークンとして発行されるため、売却することも可能だという。

CANDLは、経産省の平成30年度補正予算「コンテンツグローバル需要創出等促進事業費補助金」(J-LOD)に採択された11の事業の内の1つ。同じくJ-LOD採択案件としては、bitFlyer Blockchainの「Tokyo Honyaku Quest」や、エイベックス・テクノロジーズの「A trust」などが先んじて実証実験を開始している。