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TwitterジャックCEOの決済会社スクエア、2019Q3決算で売上44%増

ビットコイン決済は売上増加するもコストで相殺

(Image: Michael Vi / Shutterstock.com)

Twitterのジャック・ドーシーCEOが同じくCEOを務める決済サービス会社Square(スクエア)は11月7日、2019年第3四半期(7月から9月)の決算報告を行った。同社の事業全体としては好調だったものの、Bitcoin(BTC)決済に関してはBTCの購入費で利益が相殺されたため、粗利益高が伸び悩む結果となった。

同社が米国で提供する決済アプリ「Cash App」はBTC決済に対応しており、2019年第3四半期におけるCash Appの総売上高は3億700万米ドル(334億円相当)。Cash App全体の粗利益高は1億2300万米ドル(134億円)だった。収益の多くは即時決済とキャッシュカード利用の手数料で構成されるという。

Cash Appの総売上高のうち、BTC決済は全体の約半分となる1億4800万米ドル(161億円相当)を占め、前期比で2300万米ドル(16%)増加した。だが、BTC決済による粗利はわずか200万米ドル(2億円相当)にとどまった。これは、1億4600万米ドルのBTC購入費を計上したためである。

(発表資料より引用、以下同)

POS機器の販売などを含めたスクエアの事業全体では、2019年第3四半期の総売上高は約12億7000万米ドル(1381億円相当)で前年同期比44%成長。粗利益高は約5億米ドル(544億円相当)で、前年同期比42%成長している。

スクエア事業全体の総売上高と粗利益高

なお、スクエアはBitcoin開発部門としてSquare Cryptoを擁するが、同部門は営利目的ではなく、同社の商業と関連性はない。そのため、今回の決算にも組み込まれていない。