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匿名性と広告除去のウェブブラウザBrave、正式版をリリース

iPhoneでもBATトークンが利用可能に。PC・iOS・Androidに完全対応

Brave正式版ではPC・iOS・Androidに完全対応(発表資料より引用)

Brave Softwareは11月13日、同社が開発するオープンソースブラウザ「Brave」のバージョン1.0を発表した。正式版となる同バージョン以降iOSからも、BATトークンを用いたリワードプログラムに参加可能になった。PC、iOS、Androidの各プラットフォームですべての機能が利用できるようになり、完全なクロスプラットフォーム化を完了したとしている。

Braveは、Google Chromeにも活用されるChromiumをベースとしており、軽快な動作や匿名性を実現している。特徴的な機能として、広告の除去とEthereum上で発行するBATトークンを用いたリワードプログラムを提供する。

Braveは基本的には、広告を除去することで、ページ読み込み時のメモリ消費やネットワークの使用を軽減、表示にかかる時間を短縮し、企業に個人情報を送信しないよう匿名性を高めたウェブブラウザだ。

一方で、ユーザーは企業に情報を与え、広告を見る代わりに報酬を受け取ることも可能だ。Braveでは自動的にウェブ広告を排除するが、ホワイトリスト済みの広告を表示する機能も備える。ユーザーは意図的に適切な広告を表示することができ、それらを表示した際にはBraveの内蔵ウォレットへBATトークンが付与される。

BraveのウォレットからBATトークンを出金するには、別途KYC(本人確認)が必要となる。BATトークンはEthereumのERC-20仕様に基づいており、ユーザー間での受け渡しが可能だ。国内の仮想通貨交換所では上場がないため現金化はできないが、Braveのクリエイターへの支援として送金することができる。