仮想通貨(暗号資産)ニュース

イーサリアム開発者100万人計画、20万人超がアクティブに

ConsenSysの「数字で見るEthereum」10月レポート

(Image: Shutterstock.com)

米ConsenSys(コンセンシス)は11月7日、月次レポート「Ethereum by the Numbers」の10月版を公開した。「数字で見るイーサリアム」と訳せる同レポートは、同ブロックチェーン技術のエコシステムを含めた各種スコアから、全体の状況を俯瞰することができる。報告によると、10月末時点でEthereumのエコシステム全体に関わるアクティブな開発者が20万360人以上だという。

ConsenSysはEthereumの開発者を100万人まで増やすことを目標に掲げている。10月に開催されたDevconでの同社CEOジョセル・ルービン(Joseph Lubin)氏の講演によると、世界中に推定3000万人のソフトウェア開発者がいる中で、ブロックチェーンの開発者は数十万人しかおらず、その多くがEthereumに取り組んでいるという。同社が助成金などのサポートを充実させることで、非ブロックチェーンの開発者を引き入れ、2020年にEthereumの開発者を100万人にまで拡大する計画だ。

ConsenSysはこの計画のために、OneMillionDevsというプラットフォームを立ち上げた。開発者らが自身のスキルや最近の取り組みについて、アピールできる場として提供している。前述のアクティブな開発者数20万360人以上という数字は、OneMillionDevsが示す数値だ。なお、「GitHubでn行以上コミットした」などの条件はないため、ライトな開発者も含めた数値である。

レポートは開発者数のほか、ネットワークの項ではEthereumのノードが59の研究・教育機関で稼働中であること、仮想通貨ETHの2050年までの総発行量のうち、約80%が発行済みであることを報告した。また、分散型アプリケーション(DApps)に関しては、これまでにEthereum上で2652種のDAppsが作られたことを報告。BATトークンを用いたWebブラウザBraveは月間アクティブユーザーが800万人を越えたという。