仮想通貨(暗号資産)ニュース

中銀デジタル通貨の決済実用化はカンボジアが先陣か

テスト運用開始から4か月。ソラミツ開発のハイパーレジャーいろはを採用

ソラミツとカンボジア国立銀行は11月18日、カンボジア国立銀行のデジタル決済システム「バコン」を発表した。ソラミツのブロックチェーン技術「Hyperledger Iroha」(ハイパーレジャーいろは)を採用しており、基盤上で同国の法定通貨リエルをトークン化し中銀デジタル通貨として発行する。決済と送金の手数料無償化を実現している。

「バコン」は2019年7月18日からテスト運用を開始。カンボジア最大の商業銀行アクレダを含む9つの銀行と決済事業者と接続し、日間数千人のユーザーによる送金や決済を処理しているという。これらの個人や企業向けの利用手数料の無料化に加えて、高額の銀行間決済の高速化というメリットももたらしている。

バコンで銀行間決済も効率化できる

「バコン」は今後、国際決済や海外送金にも利用される計画だ。タイとカンボジアの複数の銀行間でシステム導入に関する合意がなされ、開発が進められているという。また、マレーシアのメイバンクとの間でも海外送金の契約を結んでいるという。