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イーサリアムの分散型金融プロジェクトが活性化

DeFi上のETH預金残高が6億6000万ドルまで増加。2019年後半で最高値

(Image: Shutterstock.com)

Ethereumでは、スマートコントラクトを用いてブロックチェーン上で金融の仕組みを再現する分散型金融(Decentralized Finance、通称DeFi)のプロジェクトが活発になっている。ConcourseOpenが運営するDeFi Pulseによると、DeFiにロックされた仮想通貨ETHの総額が11月7日、7月以降の最高額である6億6000万ドルに達したことが明らかとなった。

DeFi Pulseより引用)

スマートコントラクトを用いてETHをロックする代わりに、何らかのトークンを発行。このトークンを用いて金利などの仕組みを作るのがDeFiの基本的な仕組みだ。従来の金融機関でいえば、ロックされたETHは銀行が持つ預金残高に相当する。だが、特定の銀行は存在せず、ブロックチェーンというシステムが預金を管理するのが分散型である所以だ。

DeFiの代表的なプロジェクトには、ステーブルコインDAOを発行するMakerDAO、貸付プラットフォームのCompound、分散型デリバティブ取引のSynthetixなどがある。DeFi上のETHのうち、半数以上はMakerDAOがロックしている。

DeFiの急成長は、ConsenSysが8月に発表したレポートでも取り上げた。前年比100%以上の成長率だという。その後、11月にMakerのDAIは総発行量1億ドル相当に達した