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エンタープライズイーサリアムの公式テストネットをEEAが立ち上げ

企業連合の加盟企業向けに無償の大規模テスト環境を提供

(Image: Shutterstock.com)

Enterprise Ethereum Alliance(イーサリアム企業連合、略称:EEA)は1月15日、Enterprise Ethereumの公式テストネット「EEA Testnet」の稼働を開始したことを発表した。加盟企業の1つであるWhiteblock社の協力で設計された同サービスは、EEAの加盟企業向けに無償で大規模ネットワークにおけるテスト環境を提供する。

「EEA Testnet」は、Whiteblock社開発のブロックチェーン基盤Whiteblock Genesisを採用。オープンな実験環境として、EEAの元24時間稼働で運営される。EEAの加盟企業は、「EEA Testnet」をサンドボックスとして活用することで、自前のネットワークを用意する前に、本番環境を意識したテスト環境でプロダクトの動作試験などを実施することが可能になる。

EEAは、テストネットで耐障害性やセキュリティ、ネットワーク負荷、災害復旧などの検証が可能であるとしている。加盟企業らが個別に検証を行っていくよりも、一定の規格を持った環境で検証を行っていくことで、耐障害設計などの知見の蓄積は加速する。テストネットの立ち上げは、EEAのビジネスコミュニティ全体の開発を促進する狙いがあるのだという。