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「FRBがデジタル米ドルを発表するかも」=ポンプリアーノ氏

ブロックチェーンVCトップが「噂」に言及

(Image: Shutterstock.com)

ブロックチェーンVCのモルガン・クリーク・デジタル(Morgan Creek Digital)共同設立者であるアンソニー・ポンプリアーノ(Anthony Pompliano)氏は1月16日、「米連邦準備制度(FRB)が近く、米ドルのデジタル化の取り組みを発表するとの噂がある」とツイートした。

ポンプリアーノ氏は、「中国のデジタル人民元に追随した取り組みになる」としたうえで、「この噂は真実であろうがなかろうが、FRBは間違いなく、米ドルをデジタル化するべきだ」と強調した。

ポンプリアーノ氏はその理由として、中国の存在を挙げた。

中国の中央銀行である中国人民銀行は、デジタル人民元の開発を進めており、2020年にも発行する計画だ。ポンプリアーノ氏はデジタル人民元が発行されれば、世界の人々が米ドルよりも中国の人民元にアクセスしやすくなると指摘し、デジタル人民元の広がりを抑制するためにもデジタルドルの発行が必要だと訴えた。

中国のデジタル人民元計画や、Facebookの仮想通貨Libra(リブラ)構想を受け、世界では法定デジタル通貨(CBDC)の検討が加速している。スウェーデンの中央銀行であるスウェーデン国立銀行がアクセンチュアと提携し、「e-krona(イークローナ)」の試験運用を近く始めるほか(関連記事)、欧州中央銀行(ECB)もリブラに対抗するため、CBDCの開発を模索する。

一方、米国はムニューシン米財務長官が2019年12月に、「今後5年はデジタル通貨を発行しないだろう」と述べるなど(関連記事)、消極的な態度を崩していない。