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ブロックチェーンとAIの職種で「男社会」加速

LinkedIn創業者「手を打たなければ性別の壁はより高くなる」

(Image: Shutterstock.com)

ビジネスSNSのLinkedIn(リンクトイン)の共同創業者アレン・ブルー氏は1月24日、スイスで開催された世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)で、将来最も成長が期待される分野であるブロックチェーンや人工知能(AI)の職種で、深刻な男女格差が起こっていると述べた。中東メディアのThe Nationalが報じた。

ブルー氏は、「急速に需要が増しているブロックチェーンやAIの職種において、女性は排除されるリスクが存在する。世界の社会が格差拡大しないよう対策を取らなければ、男性が仕事を独占することになる」と警告した。

WEFは女性が男性と同じ経済的機会を得るには257年かかると推定し、そのギャップはむしろ拡大していると指摘する。WEFによると、第4産業革命とも言われるIT技術による変化は、今後10年間で10億人以上の雇用、つまり世界中の全ての雇用のほぼ3分の1を置き換える見込みで、2022年までに1億3300万の新しい仕事のポジションが生まれるという。

リンクトインの調査では、ソフトウェアエンジニアリング、AI、ブロックチェーン、機械学習、データサイエンス、クラウドコンピューティングなどの技術職の約30%を女性が担っている。ブルー氏によると、リンクトインはこれらの分野と隣接する分野で働く女性にオンライン上で適切な情報を提供することで、キャリアの移行を支援できるという。

一方、オフラインの世界では画一化、つまり「男性社会」が加速する傾向がみられるという。ブルー氏は「何もしなければ、5年から10年後には、女性の職種と男性の職種との分離がより強固になり、性別の壁を打破することはさらに困難になる」と述べた。

ブルー氏は、これらのスキルに対する需要は非常に大きいため、ブロックチェーンやAIの業界に女性が増えることが、男性の仕事を脅かすわけではないと強調した。