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アクトとクーガー、自宅から投票できる選挙システムの共同開発に着手

選挙管理の効率化とゼロ知識証明による秘密投票・透明性の両立目指す

アクトとクーガーは1月27日、両社共同でブロックチェーンによる選挙システム「OMEGA(オメガ)」の開発・運用の開始を発表した。自治体への選挙システムの提供実績を持つアクトと、ブロックチェーン技術の活用で実績を持つクーガーが連携し、オメガの共同開発を行っていく。

両社は、選挙管理の投票・開票・集計等はんざつな作業の解消を目的に、同システムの開発に取り組む。オメガは、匿名化(ゼロ知識証明)によって秘密投票の原則を維持し、投票結果の透明性を担保する。

国会においては国民投票法の改正案の議論が進められ、投票者の個人情報の取り扱いが課題になっているが、オメガは国民投票にも対応するなど、社会インフラとして選挙を支えていくことを目指す。

選挙システムによって、現在の選挙で課題になっている手作業での開票作業や、名前の類似する候補者の集計ミス問題など、手作業による人為的ミスを解消していく。また、電子投票により、若い世代を中心とした投票率低下の問題解決や、物理的制約による高齢者や身体の不自由な人の投票を支援する。

電子投票の課題となるハッキングや内部陰謀による情報の改ざん耐性・透明性担保や安全な個人情報管理などは、ブロックチェーン技術を活用し解決していく。両社は、個人情報と投票情報を完全に切り離し、選挙の4大原則の1つである「秘密選挙」を維持することができるサービスを設計していく。

現行と法整備後の投票選挙システムの比較(リリースより引用)