仮想通貨(暗号資産)ニュース

著名投資家バフェット氏、尊敬する企業家は「ベゾスとジャック・マー」

トロンのジャスティン・サンに語る

バークシャー・ハサウェイCEOのウォーレン・バフェット氏=2015年5月2日撮影(Image: Kent Sievers / Shutterstock.com)

仮想通貨TRON(トロン)の創業者ジャスティン・サン(孫宇晨)氏は2月22日、著名投資家ウォーレン・バフェット氏と会食した際に「投資すべき起業家」について助言を得たことを、トロン財団のツイートを通じて明らかにした。

サン氏が「2012年からEV(電気自動車)メーカーのテスラに投資している。アップルのようにテスラは新たなエコシステムを構築しているから」と話すと、バフェット氏は「(テスラCEOの)イーロン・マスク氏は偉大な企業家であり、テスラは大きなポテンシャルを持つ業界にいるが、良い投資先とは言えない」とコメントしたという。

バフェット氏はその理由として、自動車業界の競争が激しい上に、手ごわいライバルが多く、テスラは終わりない競争に身をさらしていることを挙げた。自動車業界は失敗、破産する企業も多く、不確実性が強いとも言及した。

サン氏がさらに、「最も尊敬している企業家」について尋ねると、バフェット氏は「アマゾン創業者のジェフ・ベゾス、中国だったらアリババのジャック・マー(馬雲)」と答えた。バフェットがそう答えた理由については、トロン財団は明らかにしなかった。

サン氏は2019年6月、オークションでバフェット氏とのランチの権利を過去最高の460万ドル(5億円相当)で落札し注目を浴びた。だがサン氏は犯罪の嫌疑をかけられるなどスキャンダルに見舞われ、2019年7月25日に予定していたランチを、体調不良を理由に2日前に突然延期していた(関連記事)。

サン氏はその後、2月6日夜にTwitterでの投稿で、バフェット氏と1月23日に会食したことを明らかにした(関連記事)。

バフェット氏はBitcoinへの厳しい評価で知られ、サン氏は会食の場でバフェット氏にTRONとBitcoinをプレゼントしたことを公表したが、バフェット氏はその時、「私はBitcoinより土地を買いたい。孫には米ドルで私の資産を継承してほしい」と述べたと報道されている(関連記事)。