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新型「コロナウイルスコイン」に注意

北京の銀行・保険管理当局が「詐欺4パターン」を紹介

(Image: Shutterstock.com)

中国・北京銀行保険監督管理局は、3月15日の「世界消費者権利デー」を前に、新型コロナウイルス流行期にありがちな「新型金融詐欺」の4パターンを紹介した。

現地報道によると、4パターンは以下の通り。

低利息融資詐欺:「あなたは政府の新型コロナウイルス専門融資に興味ありませんか」といった電話や、インターネットでの「高い限度額、低い利息、無担保、現金がすぐ手元に」といった虚偽広告などが報告されている。資金を必要としている企業や個人に融資を申請させ、仲介手数料や保証金名目で金銭を搾取する詐欺だ。

投資商品型詐欺:例えば「新型コロナウイルス流行期でも高利息」などとうたい、「コロナウイルスコイン」を発行すると持ち掛け、現金を搾取する事例がある。集めた資金は海外でマスクや防護服の工場建設に投じたり、ワクチンの研究に活用するともかたり、悪質だ。

情報窃盗型詐欺:「最新の防疫物資を近く仕入れます」などとSNSやフリーマーケットアプリで宣伝し、金銭をだまし取った後に相手をブロックしたり、フィッシングサイトに個人情報を記入させ、情報を盗んだりする詐欺。

違法な資金調達詐欺:例えば「防疫物資を買ってお金も稼げる」というような、ねずみ講的な詐欺だ。物品を購入した相手に、ポイントの提供などを約束し、だます手法。

北京銀保監局は、「高収益は高リスクという基本を忘れず、誘惑を断ってほしい。また、寄付などは正規のルートで行い、善意を悪用されないようにしてほしい」と呼び掛けている。

中国は3月15日に国営テレビが特別番組を放送し、企業を実名で批判するのが恒例となっている。しかし今年は新型コロナウイルスの拡大を理由に、1991年の放送開始以来、初めて放送を延期した。