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米R3社、決済通貨に仮想通貨XRP採用のグローバル決済アプリ「Corda Settler」を発表

分散型台帳技術Cordaを活用し特定通貨に依存しない世界規模の決済システムを目指す

 ビジネス向けブロックチェーンソリューションを提供するコンソーシアム米R3社は12月5日、グローバル決済アプリケーション「Corda Settler」を発表した。同社の開発する分散型台帳技術Corda上で動作し、初期の決済通貨として仮想通貨XRPを採用する。同社は、将来的には世界中のあらゆる通貨に対応した決済システムを目指している。

 R3社の開発するオープンソースの分散型台帳技術Cordaは、スマートコントラクトをベースに設計された。金融業界に限らない幅広い業界での活用を視野に開発されている。プライベートチェーンを採用し、取引において、ネットワーク内の第三者に対する秘匿性の高さを特徴としている。

 Corda Settlerは、オープンソースのCorDapp(Corda上で動作する分散型アプリケーション)として開発が進められた。さまざまな仮想通貨やその他の暗号化アセットの決済に対応するユニバーサル決済アプリケーションとされている。リリース時点では要請・入金・承認という3ステップからなる2者間での単純な決済のみに対応する。今後のアップデートで国内繰延ネット決済(月末など特定日での一括支払、約束手形等)や即時グロス決済(1件ずつリアルタイムに行う決済)に対応する予定としている。

R3社による解説動画Corda Settler Explainerより引用

 Cordaの決済システムは単純で、支払人Aと受取人B、証人クラスタでやり取りが交わされる。受取人Bが支払人Aに対して支払い申請を行うと、AはBに対してトークンを用いて入金を行う。証人クラスタがAの入金を承認することで取引が成立する。Corda Settlerでは先の手順を元に、交換レートの監視クラスタや決済クラスタ、XRPをはじめとした各仮想通貨が持つ台帳ネットワークに接続することで異なる通貨間の決済を実現する。

 R3社はSBIグループをはじめとした200社以上の企業・団体などが参加するエコシステム。XRPを開発する米Ripple社とは協力関係にある。しかし、2016年頃より同社との間で業務契約についてトラブルがあり、互いに訴訟を起こし法廷闘争にまで発展。2018年9月に条件未公開で両者は和解している。今回の発表は両社にとって、トラブルの解消から最初の大きな一歩と言えるだろう。