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Ziyen社、米国初のエネルギー関連STOとしてSECの認可取得目指す

イーサリアムのERC-20トークンで米国内の石油市場の流動性を強化

ZiyenCoinのイメージ図(ZiyenCoinの事業説明資料より引用、以下同)

小規模油田の採掘を通じて石油元売・販売業を営む米国企業Ziyen Inc.(以下、Ziyen)は6月11日、EthereumのERC-20トークンを用いて石油資源をトークン化し、米国証券取引委員会(SEC)認可の下で証券性トークンによる資金調達(STO)を実施すると発表した。SECに提出された初めてのエネルギー関連事業のSTOとなる。同時に、Ethereumのブロックチェーンを用いて石油資産が上場されるのは世界初とのこと。現在のステータスはトークンの設計が完了し、SECの認可を待つ段階。

Ziyenは米国ワイオミング州に本拠を構えるエネルギー関連企業。石油、ガス、電力の情報処理システムやサプライチェーンソフトウェアの開発を手がける。2017年に米国内の小規模油田の採掘と原油資源の販売を目的に子会社を設立。米国内に18の油田を保有している。2019年3月にZiyenCoinの事業を発足し、STOの実施を発表。同事業内容とSTOに関する文書を公開している。

ZiyenCoinは、売買されている石油資源の採掘権(ワーキング・インタレスト)に対するロイヤルティの権利をトークン化する。現状石油リース契約の下でレッサー(貸し手)は月間のロイヤルティを受け取ることとなるが、トークン化によってその権利を売買することが可能となる。米国内の石油市場に新たな流動性をもたらすことができるという。さらにトークンの活用によって銀行手数料と国際送金のコストを削減し、5兆ドルの石油産業全体に対して3%から5%の年間利益をもたらすとしている。

ZiyenCoinの発行予定

ZiyenCoinはセキュリティトークンとして、SECの免除規定レギュレーションDのルール506(c)に基づいて発行される予定だ。これはJPモルガンが提出したJPMコインに関するものと同じレギュレーション。米国で認可を受けた適格投資家のみが出資することができる。Ziyenは今回の発表で、Ethereumのブロックチェーン上でトークンを発行する準備ができたとしている。現在はSECへのSTOの届け出が認可されるの待つ段階にある。