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IBMの国際貿易基盤TradeLensに国内最大手オーシャンネットワークエクスプレスが加入

世界第5・6位の海運企業が新規加入。対象範囲は世界の海上コンテナ貨物の半数以上に拡大

(Image: Shutterstock.com)

IBMは7月5日、同社が展開する国際貿易サプライチェーンTradeLens(トレードレンズ)へ新たに2社が参入することを発表した。新たに加入するのは、世界第5位の規模を持つ海運企業ハパックロイド(Hapag-Lloyd)と、同じく世界第6位のオーシャンネットワークエクスプレス(Ocean Network Express)。これまでに加入した企業を含め、プラットフォームの対象範囲は世界の海上コンテナ貨物の半数以上に及ぶとしている。

TradeLensには、世界第1位の規模を持つ海運企業マースクライン(A.P. Moller - Maersk)、世界第2位のMSC(Mediterranean Shipping Company S.A.)、世界第3位のCMA CGMも加入している。今回ハパックとONEが加わったことで、船腹を共有する3大グローバル・アライアンス(2Mアライアンス、オーシャン・アライアンス、ザ・アライアンス)のうち、いずれに加盟している大手海運会社にもプラットフォーム上でアクセスできるようになるという。

TradeLensは、IBMとマースクラインがHyperledger Fabricを活用し、共同開発したブロックチェーンベースの国際貿易プラットフォーム。2018年12月より商用サービスを開始している。商品の輸送や取引を行うプロセスにおいて、手作業や紙をベースにしたシステムをデジタルに置き換える。参加企業は海運業界のサプライ・チェーン・エコシステム全体でデジタル的につながり、情報を共有し、連携することで業務を効率化・低コスト化できるとのこと。

今回TradeLensに加入したオーシャンネットワークエクスプレスは国内最大手であり、アジアでは第2位の海運企業である。アジア最大手はCOSCO(中国遠洋運輸集団)だが、同社は対抗馬とも言えるコンソーシアムGlobal Shipping Business Network(GSBN)にのみ加盟している。

GSBNは分散台帳技術に基づくオープンデジタルプラットフォーム。オラクルがブロックチェーン技術を提供しており、こちらもHyperledger Fabricを活用する。アジア圏を中心に展開し、COSCO、エバーグリーン(長栄海運)、OOCL(東方海外貨櫃航運公司)、YANG MING(陽明海運 )などが加盟する。CMA CGMは2018年11月時点ではGSBNに加入していたが、2019年5月にTradeLensへの参加を発表している。