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エイベックス、ブロックチェーン活用でデジタルコンテンツに証明書

決済とブロックチェーン上のデータは分離

音楽業界大手エイベックス株式会社の子会社であるエイベックス・テクノロジーズ株式会社は7月18日、ブロックチェーン技術を活用してデジタルコンテンツに証明書を付与する仕組み「A trust(エートラスト)」を開発すると発表した。決済とブロックチェーン上のデータは分離しているという。

「A trust」による証明書はデジタルコンテンツを購入すると発行され、ブロックチェーン上に保存される。ブロックチェーン証明書付きのデジタルコンテンツを購入できるようになれば、所有権が明確化になるほか、著作権侵害の課題解決の一助にもなるという。

決済部分は法定通貨を用いる仕組みを構築しているため、既存のデジタルコンテンツの販売プラットフォームにも適用可能とのこと。

なお、同社は経済産業省の平成30年度補正予算「コンテンツグローバル需要創出等促進事業費補助金」(通称J-LOD:Japan content LOcalization and Distribution)のうち、ブロックチェーン技術を活用したコンテンツの流通のシステム開発・実証に関する間接補助事業を行う事業者(間接補助事業者)にも採択されている。

同社が採択された事業は「著作権の細分化・合成化による再利用促進ビジネス」。ブロックチェーン技術による著作物の細分化・合成・2次利用に関する利便性の向上を目的とする。許諾条件を満たしている著作物の自動的許諾による著作物の再利用促進、再利用した著作物が収益を上げた場合の原著作物への合法的な収益の自動的還元、複数の著作物を再利用した創作活動の支援等を行うシステムの構築を目指すとのこと。