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過疎地域交通網のISOU PROJECT、オラクルのBaaSを採用

地域通貨の管理基盤として他サービスとの相互運用性を評価

(Image: Jonathan Weiss / Shutterstock.com)

日本オラクル株式会社は7月23日、TIS株式会社と株式会社INDETAILが事務局を務めるISOU PROJECTにおいて、オラクルのブロックチェーン基盤が採用されることを発表した。過疎地域における次世代交通網の整備を目指す同プロジェクトは、8月19日から実施予定の実証実験において、地域通貨の流通および管理基盤に「Oracle Blockchain Platform」を使用する。

ISOU PROJECTは、ブロックチェーン技術や電気自動車(EV)を用いて、過疎地域での次世代交通網の構築やエネルギー問題の課題解決を目的とする計画。INDETAILとTISの2社が事務局を運営し、日本オラクルをはじめとする8社の賛同企業が参画している。

8月に実施する最初の実証実験では、北海道・厚沢部地区の住民を対象に、EVを用いたオンデマンドの交通網を検証する。交通網の利用の際に用いる地域通貨のプラットフォームとして、オラクルのBaaS(サービスとして提供するブロックチェーン)が使用されるとのことだ。

「Oracle Blockchain Platform」は、オラクルが提供するBaaSで、Hyperledger Fabricをベースに開発された。クラウドサービスとしてはフルマネージドに分類され、サーバーの保守運用などはオラクルが行い、ユーザーは迅速にブロックチェーンを用いたアプリケーションの構築やデプロイができる。

フルマネージド型のBaaSの中でも、同社が提供するデータベース関連製品などとの高い相互運用性を特長としている。必要なサービスと容易に連携できるという利点が、同プロジェクトでの採用の理由になったという。