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仮想通貨トロン運営の中国人起業家、「中国で拘束」「仮病説」をツイートで否定

ジャスティン・サン氏はアメリカ滞在動画を投稿。「金曜には完全復帰する」とも

7月25日に著名投資家ウォーレン・バフェット氏との昼食会を予定していた仮想通貨TRON(トロン)の運営者で中国人起業家のジャスティン・サン(孫宇晨)氏が、23日になって一世一代の会食を“ドタキャン”した。サン氏は「腎結石で治療を受けている」と理由を明かしたが、複数の中国メディアが、「病気は嘘で、違法行為が捜査対象になり、参加できなくなった」などと報道。さらに経済メディア「財新網」が23日深夜、「サン氏は中国当局から出国を止められている」とスクープを打ち、サン氏の動向を巡る報道が過熱している。

サン氏はすぐさま「財新の報道は事実無根」とSNSで反論。24日には「ベイブリッジは美しい」と、自分がサンフランシスコにいることを示唆する写真や動画をツイートした。

ジャスティン・サン氏がサンフランシスコに滞在していることをアピールするツイート

財新網の報道によると、中国のインターネット金融を取り締まるチームが、サン氏を違法な資金調達、マネーロンダリング、汚職、薬物などの疑いで捜査するよう、警察に提案しており、サン氏の中国出国を阻止しているという。

中国メディアの新浪財経も、「サン氏はまだ捜査リストには載っていないが、バフェットとの関係アピールで、トロン価格を吊り上げようとしており、監督当局が注目している」と報じた。

23日にはサン氏が運営する音声ソーシャルアプリ「ペイウォ(陪我)」がアプリサイトから削除されたことも、さまざまな憶測を呼んだ。サン氏はこの件について、中国のSNS「ウェイボ(微博)」で、「監督当局のネット浄化行動に協力するため。ユーザー発の不適切なコンテンツを改善しているところだ。運営は正常に行っている」と述べた。

サン氏がバフェット氏とのランチのキャンセルを発表して以降、メディアやSNSでは「キャンセルの本当の理由」を巡る報道、投稿がヒートアップ。サン氏は23日にも「ネットでの噂は事実ではない」「違法な資金集めはしていない」と長文の投稿をしており、ウェイボ、Twitterで頻繁に発言している。

これに対し、ネットユーザーからは「病気ならスマホいじらないで休め」との突っ込みもされている。

サン氏は24日午前10時半すぎ、「体調はだいぶ良くなった。今週金曜日には仕事に完全復帰する」とツイートした。