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国際送金の最大手マネーグラム、リップルの送金技術xRapidを運用開始

資本契約からわずか2か月弱。XRP活用で世界200地域への決済を高速・低手数料化

(Image: Shutterstock.com)

世界最大の送金会社の1つであるマネーグラム(MoneyGram)社は8月2日、2019年第2四半期の決算発表を行った。同社アレックス・ホームズCEOは決算発表の中で、7月末時点でRipple(リップル)社の国際送金技術xRapidの利用を開始したことを明らかにした。

マネーグラム社とリップル社は2019年6月に資本契約を締結。xRapidの導入と引き換えに、リップル社がマネーグラム社の株式購入による最大5000万米ドルの出資を行う2年間契約を結んでいる。リップルはすでに初期投資として3000万ドル分のマネーグラム社の株式を購入しており、資本契約の発表から2か月足らずという極めて短い期間で実用化に至ったこととなる。

マネーグラム社は、200を超える国と地域に数百万の顧客を持ち、複数の通貨をサポートする世界最大の送金会社の1つ。xRapidを導入し、XRPを用いてクロスボーダー決済および外国為替(FX)決済の高速・低手数料化を目指す。

xRapidは、仮想通貨XRP固有の分散型台帳「XRP Ledger」を利用する国際送金システムで、リップル社が開発したもの。国際送金ネットワーク「RippleNet」に参加する金融機関間の国際送金時に、仮想通貨XRPに交換する手段を用いることで、各金融機関が現地通貨を事前に調達する必要がなくなり、手数料を最小限に抑えて迅速かつ効率的に決済できることが特長だ。マイクロペイメント(少額決済)も実現する。