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リクルート、分散コンピューティングネットワークを提供するブロックスタック社に出資
ブロックチェーンベースのセキュアなアプリ開発環境の利用拡大をサポート
2019年8月23日 12:34
リクルートは8月22日、ブロックチェーン技術を利用した分散コンピューティングネットワークを提供するBlockstack network(ブロックスタック社)へ投資子会社のRSP Blockchain Tech Fund Pte. Ltd.を通して出資したと発表をした。米国ニューヨーク州に本社を置くブロックスタック社は、従来型のクライアントサーバーシステムやクラウドコンピューティングに代わる、分散コンピューティングネットワークによるセキュアなアプリケーション開発環境を提供する。
ブロックスタック社は、ブロックチェーンベースのセキュリティと暗号化を備えた分散コンピューティングネットワークにより、個人情報など機密性の高い情報を安全に保管できるユーザー専用のストレージや汎用認証システムを提供する。従来のパスワードによる認証よりも機密保護性能に優れた公開鍵暗号を用いた認証方式を採用することで、ユーザーは自身のデータを直接所有し、自身による制御が可能になる。
また、ブロックスタック社はセキュアなアプリケーション開発環境を提供する。包括的なプログラミングライブラリは、ウェブ、iOS、Androidなどのアプリ開発に利用できる。ライブラリは、追加の言語やプロトコルの知識を必要とせず、Javascript開発者であれば1時間程度でBlockstackアプリが構築できるという。
リクルートは出資を通じて、ブロックスタック社のプラットフォームの利用拡大をサポートしていく。ブロックスタック社は、今回の資金調達によりプラットフォーム開発や営業活動を拡充していく予定を明らかにした。