仮想通貨(暗号資産)ニュース

FacebookがイスラエルのAIスタートアップ買収、仮想通貨リブラの顧客対応に導入か

イスラエルのニュースメディアらが報道

(Image: ATK WORK / Shutterstock.com)

Facebookは人工知能(AI)チャットボットを開発するイスラエルのスタートアップServicefriend(サービスフレンド)を買収し、同社の創業者らがFacebookの金融子会社で仮想通貨「Libra(リブラ)」のデジタルウォレットを提供する「Calibra(カリブラ)」のマネジャーに就任したことが明らかになった。イスラエルのウェブサイトThe MarkerとニュースメディアのTHE TIMES OF ISRAELが伝えた。

THE TIMES OF ISRAELの取材に対し、Facebookの広報担当者は、「我々は小さなテック企業を適宜買収している。常にその計画を明らかにするわけではない」と述べ、暗に買収を認めた。

サービスフレンドはIdo Arad(イド・アラド)氏とShahar Ben Ami(シャハール・ベン・アミ)氏が2015年に設立。AIを活用して顧客とチャットで対話するアプリを構築している。サービスの特徴はハイブリッドテクノロジーを採用していることで、AIチャットボットが状況を処理できないときは顧客に分からないように人間が随時対話を引き継ぐことができる。

サービスフレンドは過去にFacebookのメッセンジャーでもハイブリッドチャットボットを手掛けたことがある。

イド・アラド氏はビジネスSNSのLinkedIn(リンクトイン)のプロフィールを更新。9月にカリブラの「ケア・エクスペリエンス・プログラム・マネジャー」に就任したことが記載されている。サービスフレンドの複数の社員も、9月に入って同様にプロフィールを更新している。これらのことから、FacebookはLibraのカスタマーサービスにAIチャットボットを利用するとみられている。