仮想通貨(暗号資産)ニュース
Facebook、「仮想通貨リブラは日本円にも連動」
人民元は除外
2019年9月10日 10:03
Facebookは2020年前半に発行を計画する仮想通貨Libra(リブラ)について、当初の連動通貨に米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、シンガポールドルを想定していると明らかにした。ビジネス金融メディアのBNN bloombergが9月10日報じた。
Facebookが米上院議員マーク・ワーナー(Mark Warner、民主党)氏の質問に回答して判明した。
ワーナー議員は、「リブラの連動通貨に人民元を含めるよう、中国がリブラ協会に働きかける可能性がある」と指摘し、連動通貨から人民元を除外すると約束するようFacebookに求めた。
これに対し、Facebookは「リブラローンチ時には米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、シンガポールドルに裏付けられる計画」だと説明。人民元は対象外であることを示唆した。
ただしFacebookは、「(リブラの裏付け資産を総称する)リブラリザーブにどの通貨を採用するかは、Facebookではなくリブラ協会が最終決定する。また、その決定は直接・間接的な規制上の制限を含む、全ての事実と状況に照らし合わせて下される)と補足した。
リブラプロジェクトは米国だけでなく、世界各国の立法責任者や規制当局から懸念を持たれており、特に米国ではトランプ大統領や米連邦準備制度理事会(FRB)、議員などが厳しい姿勢を表明している。
Facebookはワーナー氏に対し、「米国の規制当局は依然として懸念や憂慮を抱いているが、Facebookは米国以外でこのデジタル通貨を出す可能性を排除しない」と述べ、一報で「リブラ協会は、どの国においても規制上の懸念に完全にクリアし、その管轄区域で適切な承認を得るまで、デジタル通貨リブラを提供しないつもりだ。米国の規制要件も守る」と付け加えた。