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米リップルCEO「仮想通貨リブラは2022年までローンチ不可能」

「Facebookが直面している規制の逆風は相当なもの」

(Image: Shutterstock.com)

米リップル(Ripple)のブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEOは、10月7日に公開された米メディア「フォーチュン」の番組で、Facebookの仮想通貨Libra(リブラ)が、ローンチに最低でも3年かかるとの考えを表明した。

ガーリングハウスCEOは、Facebookが6月にリブラ・プロジェクトを発表した際、非常に興奮したという。また、リブラ効果でリップルへの関心が高まったことから、リブラの責任者にお祝いのシャンパンを贈ったことを、以前に明かしている。

リブラは2020年前半のローンチを計画しているが、「Facebookは予定通りにリブラを運用できるか」と質問されたガーリングハウスCEOは「ノー」と即答、「彼らが直面している規制の逆風は相当なものだ」と付け加えた。

実際、リブラは発表直後から各国の規制当局からさまざまな懸念を投げかけられている。Facobookのマーク・ザッカーバーグCEOやリブラプロジェクトのデビッド・マーカス(David Marcus)氏は、「規制当局の承認を得るまで、リブラをローンチしない」と明言しており、リブラ協会のバートランド・ペレス(Bertrand Perez)マネージングディレクターは9月に、「1、2四半期の遅れは問題ではない」とローンチの遅れを示唆する発言をした。

ガーリングハウスCEOは、「Faceobookが規制当局の要求をクリアできるかは自信がない」とし、「リブラが2022年末までにローンチするのは無理だろう。それは間違いないと思う」と述べた。ガーリングハウスCEOは「これらの問題がなければ、もっとよいスタートが切れたかもしれない」とも指摘した。