仮想通貨(暗号資産)ニュース
Visa、eBayもFacebookの仮想通貨リブラから離脱。残る決済系企業は1社
リブラ協会メンバー決済系企業はPayUのみに
2019年10月15日 06:00
Facebookの仮想通貨プロジェクト「Libra」を運営するリブラ協会のメンバー企業だったeBay、Stripe、Mastercard、Visa、Mercado Pagoが11日(現地時間)、相次ぎ脱退を表明した。
リブラ協会が14日に初の理事会を開催するのを前に、プロジェクトの先行きに不安を持つ大手企業が、一斉に距離を置いた形となった。4日はPayPalが脱退を発表していた。
リブラ協会公式サイトの「設立メンバー」の紹介からも、脱退を表明した企業のロゴが消えており、決済系企業はPayUの1社のみとなった。配車サービスのUber、lyftは、引き続きリストに名を連ねている。
米ニュースメディアCNBCによると、Stripeの広報担当者は声明で、「当社は世界中の人々がEコマースにアクセスしやすくなるプロジェクトを支援しており、リブラ協会の次のステージでの協力には前向きだ」と述べた。
Visaの広報担当者は、「当社はリブラ協会への参画について引き続き検討を続けます。最終的な決定は、規制の要件を満たせるかなど、複数の要因によって決定されます」とコメントした。
Facebookがリブラプロジェクトのために設立した子会社Calibra(カリブラ)のデビッド・マーカス(David Marcus)CEOは、Visaなどが離脱を表明した数時間後にTwitterに投稿。
「VisaとMastercardがぎりぎりまで、検討を続けてくれたことに感謝します。そして、規制が明確になるのを待つという判断を尊重します」と述べた。同時に、「短期的にはよいニュースではありませんが、これだけの変化をもたらすプロジェクトは困難がつきものです。これらの出来事で、リブラの運命を深読みしすぎないように」とも釘を刺した。
Special thanks to@Visaand@Mastercardfor sticking it out until the 11th hour. The pressure has been intense (understatement), and I respect their decision to wait until there’s regulatory clarity for@Libra_to proceed, vs. the invoked threats (by many) on their biz.
— David Marcus (@davidmarcus)October 11, 2019