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「仮想通貨の秋」到来、再高騰は当分先=CoinGecko

下落トレンドでも盤石のビットコイン。BCHも4位復帰の2019Q3市況レポート

2019年第3四半期の上位5コインの市場価格推移。市場価格は軒並み低下したがLTCは半減以上と影響が大きい(CoinGeckoより引用、以下同)

仮想通貨のグローバルランキングサイト「CoinGecko」は、仮想通貨に関する2019年第3四半期レポートを公開した。7月から9月の期間、仮想通貨は全体的な下落トレンドに覆われ、10兆円近くの時価総額が失われたという。Litecoin(LTC)で最も下落幅が大きく、54%下降した。一方Bitcoin(BTC)は最も影響が小さく、結果として市場の占有率を高めた。

2019年第3四半期の市場占有率。BTCは占有率65%からスタートし70.4%まで上昇

今期、Bitcoinでは9月24日に価格の急激な下落が見られたが、原因は判然としないという。BTCに連動する形で、アルトコインはより大きく価格を下落させた。その結果、BTCは市場占有率を高めることとなった。同時に、ドルペッグのステーブルコインTether(USDT)も相対的にその価値を高め、占有率6位に浮上している。

Litecoinは8月に半減期によってマイニング報酬を半減。半減期前の需要増で価格が高騰した状態で第3四半期を迎えたため、第3四半期末にはその価値を大きく下げる結果となった。市場総額ではBitcoin Cash(BCH)に再び逆転され、5位へ転落した。四半期単位でのBCHの4位浮上は、2018年11月のハードフォーク以降初めて。

2019年第3四半期の上位30コイン。BCHが分裂以来半年ぶりに4位復帰

CoinGeckoの分析者らは今回のレポートをまとめ、仮想通貨は「現実世界の季節を追っている」とまとめる。第3四半期には「仮想通貨の夏」が到来。つかの間、BTCの価格高騰を喜ぶも夏は終わり、「仮想通貨の秋」に入ったという。現在もトレーダーの間で弱きムードが漂い、再びの価格高騰にはさらに時間がかかると予想している。