仮想通貨(暗号資産)ニュース

SBI、仮想通貨交換業は業績が堅調に推移。暗号資産マイニング事業も黒字を計上

グループ連結業績2020年3月期第2四半期(上半期)決算説明会開催

2020年3月期上半期連結業績(IFRS)、決算説明会発表資料より引用、以下同

SBIホールディングス(SBIHD)は10月30日、SBIグループの2020年3月期第2四半期(上半期)決算説明会を開催した。グループの連結業績は、2020年3月期上半期(4月から9月)の収益が前年同期比8.7%増の1921億4700万円を計上。また、決算説明会ではあわせてSBIグループの連結業績概要が報告された。

2020年3月期上半期セグメント別業績(IFRS)

セグメント別業績においては、これまで「その他の事業」に含まれていた仮想通貨交換所VCTRADEを運営するSBI VCトレードが、今期より「金融サービス事業」に含まれた。金融サービス事業の収益は、前年同期比1.1%増の1148億9900万円を計上。税引前利益は、前年同期比23.7%減の262億7400万円となった。なお、比較対象となる前年同期の数字は、今期のセグメント構成に合わせて組み替えられている。

SBI VCトレード2020年3月期上半期業績(IFRS)
暗号資産マイニングは年内の新マイナー稼動

2019年7月よりSBI証券傘下となった仮想通貨交換業を担うSBI VCトレードは、今期の税引前利益を32億6400万円とし、業績が堅調に推移し続けているほか、暗号資産マイニングを行うSBI Cryptoも税引前利益2億9300万円を計上し黒字を維持。その他の暗号資産関連事業も、2020年予定されている改正金商法・改正資金決済法の施行を見据えながら準備中であることが報告された。

グループシナジーを活用したSBIグループの個人向け暗号資産サービス提供の見通し

また、STO(セキュリティ・トークン・オファリング)については、10月1日にSBI証券がカブドットコム証券、大和証券、野村證券、マネックス証券、楽天証券と共に設立した日本STO協会について触れている。日本STO協会は、2020年春の自主規制団体認定取得に向けて準備中であることが報告された。

STOの実用化に向けて一般社団法人日本STO協会を設立

STOでは、証券会社を中心に様々な知見を結集し、国内における法令順守・投資者保護を徹底させたSTOのビジネス機会を模索・実現するとした。

暗号資産組入ファンドについて

その他にも、暗号資産組入ファンドでは、設定については規制当局の方針を踏まえ、まずは匿名組合方式で検討中であることや、SBIグループは米クリア・マーケッツ社と暗号資産の実需の拡大に向けたスワップ市場創設の取り組みを加速するなど、暗号資産に関する今後のSBIグループの取り組みについて多数報告を行っている。