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中国のブロックチェーン求人倍率7.12倍

人材募集は大都市に集中、深センは平均月収も2倍以上

(Image: Shutterstock.com)

中国求人サイトの智聯招聘がこのほど発表した「2019年ブロックチェーン人材需給と発展報告」によると、今年7から9月のブロックチェーン分野の求人倍率は7.12倍に達した。人材募集の地域は北京、上海、広州、深センからなる一級都市や、それに準じる大都市に集中しており、特に深センでは、求人案件の平均月収も全国の2倍近い1万6317元(26万円相当)となっている。

ブロックチェーン人材需要が最も高い業界はインターネット、EC、ソフトウェアで、ITサービス、ファンド、証券、教育なども求人が多かった。

人材需要を地域別にみると北京、深センが最も高く、上海、広州が続いた。特に深センの求人の報酬は突出して高く、ポジションをみるとソフトウェアエンジニアの平均月収が1万6008元(25万円相当)、販売責任者が1万94元(16万円相当)、シニアソフトウェアエンジニアが2万3606元(37万円相当)、企業の経営層に相当するパートナー職は7万5975元(119万円相当)だった。深センは他都市と比べて給与水準や物価が高いが、最低賃金は2200元(3万4000円相当)であり、ブロックチェーン人材の待遇の良さが浮き彫りとなっている。

供給面に目を向けると、ブロックチェーン人材が最も多いのは北京で、深セン、上海と続く。人材が最も潤沢なのはインターネット、EC業界で、ソフトウェア、ファンド、証券、投資と続く。ブロックチェーン人材はほとんどが四大卒以上で、著名大学のIT、ファイナンス専攻出身者が極めて多いという。

調査を行った智聯招聘は、「ブロックチェーン技術は比較的新しく、教育機関も少ない。そのため、相応の知識や業務経験を持つ人材は枯渇している」とコメントしている。