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海外大手Binance、インドの仮想通貨交換所WazirXを買収

ルピーで仮想通貨売買可能に

(Image: Grey82 / Shutterstock.com)

仮想通貨交換所大手のBinance(バイナンス)は11月21日、インドの仮想通貨交換所WazirXを買収したと発表した。Binanceのユーザーは11月25日から、インドの法定通貨ルピーを使って仮想通貨を購入できるようになる。

ムンバイに拠点を置くWazirXは2018年創業。仮想通貨「WRXコイン」の取引を行うプラットフォームとしてスタートし、現在は複数の仮想通貨を取り扱っている。WRXの保有者は約6万4000人。

発表によると、BinanceのユーザーはBinanceのプラットフォームで注文を出し、インドの法定通貨ルピーをステーブルコインTether(USDT)に交換、その後Binanceが取り扱うすべての仮想通貨を購入できるため、インドユーザーの利便性が大きく向上する。

Binanceのチャオ・チャンコン(Changpeng Zhao:通称CZ)CEOは「インドは若年層が多く、新興フィンテックを受け入れやすい土壌があり、我々はインドが世界のブロックチェーンイノベーションハブになると信じている。WazirXの買収は、Binanceのインド国民へのコミットメントを約束し、インドのブロックチェーンエコシステム構築に取り組み、金融の自由化を進める決意の表れだ」とコメントした。

WazirXのNischal ShettyCEOは「次の仮想通貨の普及やブームは発展途上国が起点になる。10億人の人口を持つインドは、その1つだ。Binanceの傘下に入ることで、当社はインド市場で優位に立つだけでなく、他の発展途上国で仮想通貨取引所を開設するための機会を得られる」と述べた。