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ハイパーレジャー、プライベートチェーン間の連携プロジェクトを始動

アクセンチュア開発。Fabric・Corda・Quorumの相互運用性を実現

Hyperledger Labs(発表資料より引用、以下同)

Hyperledger(ハイパーレジャー)は11月20日、アクセンチュアが開発するブロックチェーン間の連携プラットフォームを「Hyperledger Labs」(ハイパーレジャーラボ)のプロジェクトの1つに採用し、オープンソース化することを発表した。この技術は「Blockchain Integration Framework」(以下、BIF)と呼ばれ、異なるプライベートチェーン間で、ネットワークの分散性を損なうことなくオンチェーンでの連携を実現するという。

アクセンチュアは2018年10月に、Hyperledger FabricとR3 Corda、Quorum間での2種以上のエコシステムの統合を実現するソリューションを開発したとして発表を行っていた。BIFは、同社がさらに開発を進めたもので、異なるブロックチェーン間での相互運用性を実現するソリューションだ。エコシステムをまたいでオンチェーンでのデータやアセットの交換が可能になる。

BIFの相互運用性は、アセットを交換する際にネットワークごとに「相互運用性バリデータ」(interoperability validator)なるオーバーレイネットワークを導入して実現しているという。具体例が概略図で示された。

ブロックチェーン間連携の概略図

上図では、ネットワーク内の複数の相互運用性バリデータがリクエストを検証、承認することで、別のネットワークへのリクエストの送信を許可する。送られてきたリクエストに対し、受信側のネットワークはローカルまたはオンチェーンで署名の検証が可能だ。

お詫びと訂正: 記事初出時、「Hyperledger Labs」をプロジェクト名としておりましたが、正しくは「Blockchain Integration Framework」であり、「Hyperledger Labs」下のプロジェクトとなります。お詫びして訂正いたします。