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MercuryFX、リップルの国際送金技術ODLでフィリピン市場の開拓へ

英国メキシコ間の送金では手数料25分の1を実現

(Image: Shutterstock.com)

英国の国際送金会社MercuryFXは、米リップルが開発する国際送金システム「ODL」(On-Demand Liauidity)を活用している。英国とメキシコ間の送金に同技術を導入したことで、従来約50米ドル必要だった送金手数料が、約2米ドルまで削減、送金時間は3日から数秒にまで短縮できたことを報告した。米リップルがODLの実績として11月21日に伝えた。

MercuryFXのアラステア・コンスタンツ(Alastair Constance)CEOは、「ODLの導入はゲームチェンジの瞬間」だと話した。同技術の導入以前、同社は単価の高い取引に焦点を当てていた。これは手数料と時間の都合によるもので、ODLによって単価の小さい送金を大量に行うというビジネスモデルも適用できるようになったという。

同社はODLを活用して、さらなる市場の拡大を計画している。コンスタンツ氏は次なる市場はフィリピンだと述べた。英国フィリピン間の送金経路ではすでにODLの活用を開始しているという。さらに、アラブ首長国連邦(UAE)とフィリピン間での送金経路を確立するため、ドバイにオフィスを設立する準備に取りかかっているとのこと。

米リップルのODLは、ブロックチェーン技術「XRP Ledger」を利用する国際送金システムで、かつてはxRapidと呼ばれていた。国際送金ネットワーク「RippleNet」に参加する金融機関間の国際送金時に、媒介通貨としてXRPを用いることで、各金融機関が現地通貨を事前に調達する必要がなくなり、手数料を最小限に抑え、短時間で決済を実現する。マイクロペイメント(少額決済)にも利用できる。