仮想通貨(暗号資産)ニュース

SBI、10件超のSTO実績を持つ米セキュリタイズへ出資

国内での証券のデジタル化とSTOの実用化に向けた動きか

(Image: Shutterstock.com)

SBIホールディングスは11月27日、証券のデジタル化プラットフォームを開発する米セキュリタイズ(Securitize)への出資を発表した。子会社のSBIインベストメントが、運営するSBI AI&Blockchainファンドを通じて出資を行う。

SBIは10月に、野村證券、マネックス証券ら証券会社6社共同で日本STO協会を設立している。国内でのSTOの実用化を目指す中で、すでに国外で複数の実績を持つセキュリタイズの協力が得られれば、協会の活動への力強い後押しとなるだろう。

セキュリタイズは、ブロックチェーン技術を活用し、証券のデジタル化を目指す米国のスタートアップ企業。不動産向けのプラットフォームや、証券トークンによる資金調達(STO)用のプラットフォームを開発する。同社は、8月に米証券取引委員会(SEC)からの認可を得ており、これまでに10社以上のSTOを成功させた実績があるという。

今回の資金調達は、セキュリタイズが9月にも行ったシリーズAラウンドの資金調達の延長となる。これまでに三菱UFJ、野村ホールディングス、KDDIなど複数の日本企業も同社への出資に参加しており、調達総額は3000万ドル以上としている。また、セキュリタイズは三菱UFJらの合弁会社「セキュリティトークン研究コンソーシアム」の一員でもある。